ブランドヒストリー

20世紀前半
航法技術がまだ未熟であった時代
ドイツの職人たちは
ある願いを込めて時計をつくりました。

大空を飛ぶパイロットたちが
無事に地上へ帰ってこれるように。

大海にのぞむ航海士たちが
洋上で迷いませんように。

創業

ラコの創業は、1920年代半ばのドイツ。
1925年、フリーダ・ラッハー(FRIEDA LACHER)とルードヴィッヒ・フンメル(LUDWIG HUMMEL)によって創業されました。ラコの名の由来は、「LACHER & CO」の頭文字をとって、「LACO」としたものです。

第二次世界大戦時には、優れた精度・品質が認められ、ドイツ空軍のパイロットウォッチを製造・納入するまでになりました。 当時、ドイツ空軍へナビゲーションウォッチの納入を認められたメーカーは、ラコ、IWC、A.ランゲ&ゾーネ、ストーヴァ、ヴェンペの5社だけでした。

皮肉なことに、戦時の兵器の必要性にともなって科学や生産技術が飛躍的に発達する側面を私たちは否定することができません。いわずもがな、時計のような精密機器もそこに含まれます。

ラコの製品を通して伝わってくるのは、激動の20世紀の記憶なのです。

天測航法と時計

目印になるような物が存在しない空の航行には、位置の測定が不可欠でした。 GPS衛星や電子時計など、位置測位のための技術がまだ未発達だった時代、人々は太陽や月、星々を仰ぎ見て位置を推測していました。何時に何がどの角度で見えたか、この情報の積み重ねで位置を推測できるのです。そして、時間を測って自分が進んでいる速度がわかれば、目的地までの距離と時間も見積もることができます。 進んだ距離と方角を正確に知るためには、信頼できる時計が必要でした。パイロットにとって時計の精度は命にかかわるものでした。

そんな時代、ドイツ空軍にナビゲーションウォッチの納入を許されたことは精密さの証なのです。


20世紀の記憶を次世代へ

ラコ製品の代名詞ともいえるパイロットウォッチは特化した使用目的のために製作されていたため、デザインも独特の様相を呈しています。

  • 文字盤の上下をすばやく認識できる12時位置の三角形のマーク
  • パイロットが分厚い手袋をしたまま操作できる大きなオニオン型のリュウズ
  • 夜間飛行時にも耐えうる針やインデックスのルミノス加工

いくつかのナビゲーションウォッチモデルには、航法計測機器に分類される「FL23883」という当時の機密記号がケースに刻印されています。また、服の上からでも時計を着脱できるオーバージャケットストラップに、頑丈なリベットつきのレザーベルト。こういった外装品にも独特なデザインの仕様がみられます。

当時のデザインをそのままに残すことは、そのまま20世紀の記憶を次世代へ引き継いでいくことへとつながります。悲惨な戦禍を引き起こした当時の世界情勢、当時のエンジニアたちの技術への傾注。そして、戦闘機パイロットたちが感じたであろう空での孤独感や葛藤…

時計は物を言いません。しかし、歴史から謙虚に学ぶ姿勢の大切さを私たちに雄弁に語りかけています。

ドイツ・時計生産の現場より~アンドレアス・グンターからのメッセージ~

90年近くにおよぶ「時計」という、ものづくり―

長い歴史を振り返れば、時計製造において、ラコは常にたゆまぬ努力を続けてきました。純粋に手仕事で製造される機械式時計から、クォーツ時計、電波時計まで、時代とともにラコの製品も進化をしています。新しい技術への挑戦にあたり、最新の生産設備をそろえる努力も続けてきました。未だに高品質の機械式時計は手で精密に組み立てられますが、製造を支えているのは、防水性や歩度を測定するといった最先端のテクノロジーです。
世界的にも品質の高さで知られる「メイド・イン・フォルツハイム」の名に恥じないラコであり続けるため、日々進化を続けています。


LACOの品質

品質はラコのプライオリティーです。高い品質水準を保つことは、挑戦であり、その使命は未来へと続きます。ラコは、次の要素がもたらす相互作用を知り抜いています。

・厳しく品質をコントロールすること
・材質の特性を活かすこと
・最新の生産設備を使うこと
・良く熟練したクラフトマンと優秀なスタッフ

最新技術も非常に大切ですが、私たちはラコの生産工程が注目され、それが人々の心に残ることが大切であると考えています。今日でも、経験豊かで熟練した職人たちがほとんどの仕事を純粋な手作業で行っています。彼らの職人技と知識は、古い時計を修復したり、個別の部品を特別に考案するのに必要とされています。将来に渡って時計の品質の高さを保ち続けることが保証されているラコは、芸術性の高い時計製作に日々いそしむクラフトマンたちを誇りに思うのです。

Laco(ラコ)Official Site
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